「三叉神経痛」と誤診されやすい病気
こんな記事を見つけました。
その歯の激痛は「歯」が原因じゃないかもしれない(木原 洋美) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) (ismedia.jp)
内容としては
6年間苦しんできた歯や顔の痛みが
「非歯原性歯痛」という筋肉の痛みであったという記事です。
この診断にたどり着く過程において
この患者さんは、
親知らずのせい、メンタルのせい、
三叉神経痛、非定型顔面痛だと
言われ苦しみ続けてきました。
受けた治療法としては
「服薬治療」や「ブロック注射」で
3年ほど寛解期があったことも
明かしています。
痛みが再燃した後は
ブロック注射をしても
効果がなく死ぬことさえ考えたと…
その後、口腔外科の医師により
「筋筋膜性歯痛」と診断され
治療を開始、痛みを緩和することが出来たと
書かれています。
しかし、今でも完全には痛みが
とれていないとも書かれていました。
本当辛すぎますよね。
こんなにも知らない医師が多く
認知度が低いのかと絶望したくなります。
筋筋膜性歯痛に関しては
以前のブログでもご紹介しました。↓
さて、ここで重要なのは
「三叉神経痛と誤診された経緯がある」ということ
「抗うつ剤の服薬で症状が軽減した」ということです。
Aさんの症状の中に
鈍い痛みが続く症状の他に
「電気が走るような鋭い痛み」がある
と書かれていますね。
鋭い痛み、電撃痛は
三叉神経痛の典型的ともいえる症状です。
この症状を脳外科でいえば
100%に近い確率で「三叉神経痛ですね」
と言われてテグレトールを出されることと思います。
「原因不明です。でも頭を開けてみないと
実際はわかりません。どうしますか?」
と聞かれることでしょう。
そして、手術で治らなければ
メンタルの問題か再手術を宣告される
かもしれません。
しかし、Aさんの最終的な診断は
「筋肉の痛み」でした。
本当に恐ろしいなと思ってしまいます。
ここでわかるのは
筋肉の凝りが長引くと
電撃痛の症状が現れるということです。
神経障害性疼痛の薬が少し効いたのも
きっと緊張が緩んだためだと思われます。
三叉神経痛と診断され
MRIにも異常がない人は
電撃痛の他に何か症状がないか
この電撃痛が起こる前の
初期症状は何だったのか
これを医師にしっかり伝えることが
大切です!!!!
誤診によって身体に傷をつくる人が
少しでも、ほんの少しでも減ることを願っています。